Long Tall Sally/The Beatles

Long Tall Sally (Remastered 2009)

「傑作COVER紹介」シリーズ第一曲目はやはりこれ。

「やっぱり本物(本人)が最高なんだよ!」「カバーがオリジナルを超えることはねーのさ!」といわれることがよくあります。

もちろん本物(本人)への個人的な思い入れ(エモーショナルな思い出・記憶)が強い場合には他に勝るものは無いですが、音楽的にみると必ずしもそうではないと思います。

現実にはセールスや認知度でもカバーがオリジナルを凌駕することは多々あり、長い音楽史の中でもそれは証明されています。というわけで、そんな優れたカバー曲を若い人たちにも触れて頂きたく、シリーズ化して紹介していこうと思います。

若い人には馴染みがないかもしれませんが、原曲は世界的にロックンロールの創始者の一人といわれているリトルリチャードの楽曲で、カバーをしているのはあの世界一有名なバンドであるビートルズ。そして歌っているのはベース&ボーカル担当のポールマッカートニーです。(中高年以上のバンド経験者でこの曲を聴いたことのない人はいないでしょうね。知らんけど)

このカバーの何が凄いってそれは、やはりポールマッカートニーの声で、この切れ味鋭く迫力のある高音シャウトは尋常ではなく、そのインパクトは凄まじいもので、この歌声を録音されてから60年近くたった現在でも、何人たりとも彼の歌声を凌ぐことはできないとボーカリストなら誰もが認めるところでしょう。

ポールはこの曲をアマチュア時代(10代)からLIVEのレパートリーとして歌っていたそうで、さぞや観客たちの心を鷲掴みにしたことでしょう。さらに驚くべきことに、この曲のレコーディングは1テイクで録音されたようです…。

最近ではデジタル技術が進歩し簡単に楽曲を録音したり、音質を調整編集したり、できるようになりましが、(何十テイクも重ねたり、切ったり貼ったり、ピッチ調整したりしてるそこのキミ!)これこそ「真の実力」といえるのです。そして、このような人間味溢れる歌唱力こそが、AI時代なろうが生き残り、ますます価値が上がっていくのだと思います。

最後にこの曲の原曲(リトルリチャード)の方も紹介しておきますね。(しかし、やっぱりこの曲についてはポールのがカッコよいかな….。個人的に何人たりともリトルリチャードを越えられないと思っているのは「ルシール」だったりします)

(ロックなボーカリストを目指すならこの曲をぜひ歌ってみてくださいね。もし、これが誰の耳にもカッコよく歌えるのなら、あなたの歌声はきっと世界中で評価されることでしょう。知らんけど)

今後もこのシリーズではオリジナル越え⁉もしくはサイコーな「傑作COVER」を紹介していきます。「それをいうなら〇〇〇の〇〇〇だろ!」みたいな曲がありましたら、ぜひコメントをお寄せくださいね。それではまた!

Little Richard - Long Tall Sally
ABOUT US
ジャンバラギター山本プロジェクト主宰者
6歳でビートルズを聴き洋楽にハマる。小6でKISSを知り中2でバンドを組みベース&ヴォーカルを担当。同時期「成り上がり」を読み矢沢永吉を志す。20歳で上京25歳で渡米。ジミヘンドリックスが他界した27歳で音楽を諦める。35歳IT事業で独立。長男がAD/CDにハマり再び音楽に携わる決意をし音楽振興事業を計画する。覇王色の覇気を持つが病気がちで体が弱い。