「Youtube」ができて以降、我々の音楽様式も随分と変わりました。今日、ミュージシャンはメジャーなレコード会社や芸能プロダクションに属さずとも、自分たちの音楽の力でファンとパトロン(活動資金援助をする人)を集めていくことができるようになったのです。
この人たちは正にそれを実現しているといえます。彼らは素晴らしいカバーを沢山リリースしていますが、今回はその中から1983年の大ヒット映画「フラッシュダンス」のサウンドトラック(MANIAC/Michael Sembello)のカバーを紹介します。
このカバーでは女性ボーカルの歌声がとても個性的で、アレンジも、演奏も、サウンドミックスも、どれもがとても素晴らしく、その総合的な音楽的センスは目を見張るものがあります。
これがオリジナルを超えたか?とかいう論議は個人的主観でいろいろ変わると思いますが、このテイクは「オリジナルを自分達らしく表現し、またそれを昇華させている」といっても過言ではないでしょう。ファンがつくのも当たり前です。
彼らは、正に本プロジェクトが理想とし向かっていくべき方向性のアーティスト集団であると私は考えています。音楽シーンでまだ全くの無名である我々がいうには大変おこがましいですが、個人手には勝手にライバル視してずっと注目しています(笑)
悲しいことに我が国の音楽系Youtube動画をみても楽器や商品紹介の企業案件だったり、音楽の解説や弾き方レクチャーばかりで、胸を刺すような演奏を丸ごと一曲公開し、それを何曲もあげているようなミュージシャンはあまり見当たりません。
他のSNSを見ても数秒間で大道芸のような楽器パフォーマンスばかりで、音楽を頑張っている人を応援したくとも、その実力の程がよくわからない様相を呈してします。
ですが、日本人の音楽はダサいのか。日本人の演奏はダメなのか。私はそうは思いません。
確かに日本の音楽と海外のそれでは明らかな違いを感じることはありますが、それは人間性の問題ではなく、市場を含めた音楽を取り巻く環境と各個人の音楽への意識の違いだと私は認識しています。
このプロジェクトを通じて野球の大谷選手やテニスの大阪なおみ選手のように、世界の舞台で大いに活躍してくれる日本人ミュージシャンを輩出できたら、どんなに素晴らしいことでしょうか…。頑張りますので、ぜひ応援ください。
最後にこの曲の原曲も紹介しておきます。いや~オリジナルもいいっすね~。しかし、この曲は歌詞もサイコーにカッコいい。こんな熱い想いで音楽に取り組んでいる人がいたら、私はすべてをかけて応援しちゃう所存です。
歌詞の和訳がありましたが、許諾の問題があるので歌詞はリンクを踏んで直接見に行ってくださいね。
Maniac /Michael Sembello 歌詞和訳 「洋楽日和」さんより