録音技術とギター演奏の先駆者/Les Paulの軌跡

ギターと録音技術の革新者、Les Paulの世界に触れる/音楽の常識を覆した彼の功績を体感せよ。

ギターの常識を変えた男

Les Paulレス・ポールは、エレキギターの開発者として、そして録音技術の革新者として、現代音楽の礎を築いた伝説的な人物です。

彼の名を冠した「Les Paul Model」は、Gibson社と共同開発され、今なお多くのギタリストに愛用されています。

単なる技術者ではなく、一流の演奏家でもあった

しかし彼は単なる技術者ではありません。1951年、妻Mary Fordメリー・フォードとのデュオで発表した「How High the Moon」が、Billbordビルボードチャートでなんと9週連続1位を記録するという快挙を成し遂げています。

演奏家としても第一線で活躍し、その音楽的実力は疑いようがありません。

録音技術を“芸術”に変えた男

Les Paulの真の凄さは、音楽と技術を完全に融合させたことにあります。

彼が開発した「オーバーダビング」や「マルチトラック録音」の技術は、当時としては革命的で、録音＝記録という常識を「創作の場」へと変えた先駆者でした。

この手法は後に、The BeatlesやBeach Boysをはじめとする多くのアーティストたちに大きな影響を与え、現代の音楽制作の基盤となっています。

世代を超えた影響力

彼の革新性は世代を超えて受け継がれています。かのEddie Van Halenエディ・ヴァン・ヘイレンも、Les Paulの精神に深く共鳴したひとりです。

1988年には、Eddieが出演したLes Paulの特別番組での共演が実現し、ふたりのギターによる対話は多くの視聴者に強い感動を与えました。

そして、今を生きるあなたへ

この偉大な“ポップミュージックの父”とも言えるLes Paulの音楽に、ぜひ耳を傾けてみてください。そして、もし楽器を手にしているなら——その音を、実際に演奏して体感してみてください。

そこには、時代を越えて響く音楽の本質と、創造のエネルギーが、今もなお生き続けています。