キャロル・ケイ(Carol Kaye )は米国のギタリスト、ベーシスト、スタジオミュージシャン。
50年代から70年代にかけてロサンゼルスのセッション・ミュージシャンとして、「1万曲以上のレコーディングに参加した」といわれています。サポートしたミュージシャンはビーチ・ボーイズ、フランク・シナトラ、サイモン&ガーファンクル、ナンシー・シナトラ、レイ・チャールズ、リッチー・ヴァレンスなど。彼女はとても幅広いジャンルのアーティストと共演しており、その多才さと実力で数多くの偉大な名曲を支えてきました。ポップミュージックの帝王と呼ばれるクインシージョーンズはかつて、「最高のベーシストは誰か」という質問に彼女の名前を出しました。
彼女は教育者としても有名で、彼女の作ったベース教則本は1969年に、世界初のエレクトリックベース教則本『How To Play The Electric Bass』を上梓。これがきっかけとなり、それまでアメリカで“フェンダーベース”といわれていたベースギターの呼称が“エレクトリックベース”に変りました。以後、『Electric Bass Lines』シリーズなどを刊行、累計発行部数は公称50万部以上に昇り、スティング、ジョン・ポール・ジョーンズ、ジャコ・パストリアス、ネイザン・イースト、クリスチャン・マクブライド、ジーン・シモンズ、らが手にしたといわれています。
キャロルケイに挑戦するメリット
キャロル・ケイの楽曲に挑戦することは、単に技術を磨くだけではありません。彼女の音楽に触れることで、参加者は自分の表現力や創造性を広げることができます。キャロル・ケイの洗練されたベースラインを習得することで、リズム感や音楽的な洞察力が向上し、様々な音楽スタイルへの対応力も身につきます。彼女の音楽を通じて、新しい視点を得ることができるでしょう。
なぜ、キャロルケイを選んだのか
キャロル・ケイは、その卓越した才能にもかかわらず、最近まで広く知られることがありませんでした。このプロジェクトの目的の一つは、まさに彼女のように「陽の当たらない才能あるミュージシャンに、活躍の場を提供する」ことです。そのため、このプロジェクトの理念に合致しており、参加者が純粋な音楽の本質に挑みながら成長できる最適な舞台として彼女を選びました。
また人気で有名なベーシストのフレーズは既に多くの人がコピーし、練習を重ねています。一方で、日本ではほとんど知られていないキャロル・ケイを起用することで、全員が同じスタートラインから挑戦できるフェアな環境を作れるからです。